今日はちょっとバ様について語ってみようかと思う。
バ様は女なのに男みたいな名前で、それはそれは理解しがたい幼少期を送られたそうな。
晩年、入院するまではずーっと大仏パーマで、渥美清みたいに眉の所におできがあるのが特徴です。
そして、おいらの記憶にある限り、大変腰の曲がった人でした。
90度曲がってるといっても過言じゃないくらい。
おいらがまだ園児くらいだった頃、それほどでもなかったはずが、小学校の半ば当たりになるともう完全に90度くらいの記憶しか…。
何時だったかなァ。
誰からか、って言うのも忘れちゃったんだけど、どこかのお土産で匂い袋をを貰った。
匂い袋といっても袋に入ってるんじゃなく、香木のようなものを包んであるようなものだったと記憶している。
それは白檀のような香りだったと思う。
で、バ様に「それをくれ」といわれた。
バ様、(下の)用の足し方が特殊で、自分でも匂いを気にしてたんだなァ、と今になって思う。
しかし、その時分のおいらはとんでもなくガキで、見返りも無いのに珍しいものを誰かにあげる、というのが超絶に嫌だった。
そんで。
使い方も、使う時も、使う必要も無いのに、必要と言ったバ様には与えず、ガラクタ入れの中に放り込み、改築のドサクサで完璧になくしてしまった。


そんでもって、『ちょっと』が好きな人だった。
ゼリーが食べたいといえばポックンゼリー(一口サイズのもの)だったし、ジュースが飲みたいといえば棒ジュースだった。
晩年は救心とリポDを摂取し、じじぃを怒鳴りつけてツカイッパにしてた人でもある。
……………孫のおいらが言うのもアレだけど、どうやってカップルのなったのか、そこら辺が一番謎。